R@ザキのごきげんな文章〜今治マラソン〜
-大会当日〜Ending-


『大会当日:尾道駅〜今治』

ローソンから少し寂しい思いをしながら駅へ向かっていた私は、もう少しでみんなに会えると思い、
我慢しつつレンタカーの感触を確かめつつ駅へ向かった。
駅に着くときっちり4人揃っていたので、みんなに追いつきたい私は早く乗れというジェスチャーを行いみんなを積んだ。
ここで一応カーナビをセットしようとした私の横で、うめき声が聞こえた。
「?」
と思うと、

「トマト、トマトが入っとった〜!」

はい持田竜です。
サンドイッチにトマトが入っていたらしく、わざわざ駅の方へ向かった私は一言も礼の言葉もかけられず、
みんなの関心は持田がトマトを食った事だけに注がれてしまった。
そんな事はどうでもいいけど、遅れていた分を取り戻すために私たちは今治へ急ぐ事にした。
ただ1つ気がかりだったのは、誰もCDを持ってきていなかったことぐらいである。
車内での会話は・・・どうでもいい事ばかりで覚えてない。

ただ、ただ順調に憎い思い出しかない立体駐車場に真っ直ぐ向かうことに成功した。
その中で梅田は例年通り途中で寝ていた。
1つ不思議な事は、何故か遅れて出発したのに1番に着いたことである。
これは3年目の余裕、カーナビに惑わされなかったのが幸いしたのかと思われる。


『大会当日:今治シティマラソン』

体育館で受付を済ませた。
例年は屋外しか場所が取れないのに、今年は早く着いたのか体育館の中を陣取る事が出来た私たちは、
そこからしばしの休憩をとることとなりました。

私は3km、決して楽しようと思ったわけじゃないですから!
ちょっとタイムが知りたかっただけですから!!

そんなわけで少しばかりタイムを気にしていた私は少しばかりのアップを行っていると、
バスケで肉離れ(ミートバイバイ)をしていた、東原が歩いていた。
そのため、走るのを止めて一緒に今治城を落とす計画を城壁の周りをうろつきながら立てていた。
ただ、やはり城を落とすのに肉離れの東原では足手まといと判断した私は、今回計画を断念。
来年にはより大きな城、姫路城を落とす決心をし、志半ばでその場を去っていくこととなった・・・

体育館に帰ってみると、私のデジカメ内の画像が気持ち悪いことになっていたので、当然の如く
全削除し、
少し萎えた気持ちのままでレースへと挑むこととなった。
今回男子で共に3kmを走るのは恒松。
なかなか勝てそうにない相手であるが、私は私の精一杯をするだけである。
そう心に誓いスタートの合図を待った。

レースが始まってみると、みんな早い。
普段のスピード練習の必要性を思い知ることとなるレースであったとしか言いようがない戦いであったが、
それが分かっただけでも良しとすることとし満足することにした。

レースが終わりアイスが食べたくなった私は恒松を誘い、子供がてんこ盛りで並んでいるアイスの列に大人気なく並ぶこととした。
しかし、これが悲劇の始まりだった。
アイスが売り切れてしまったのである。
15分したらまた販売できるということであったが、そんなの待てるわけがありません。
だって今、アイスが食べたいのだもの。
悔しくなった私は、やはり恒松を誘ってコンビニ(ファ○マ)までアイスを買いに行くことにした。
コンビニでもアイスが売り切れ、ということはなくアイスを購入した私たちはアイスを食べながらレースを見守る事とした。
ただ、誰1人として走る仲間の姿を目撃していないことだけは、2人の心の内に秘めておくことにしよう。
結局、みんなが走っている間はアイスで精一杯になっていた私たちは、そうこうしている間に帰路へ着くこととなっていた。
実にいい大会であった。


『大会当日:温泉』

各々が大会への悔しさ、満足を心の中に抱いているとは思うが、いつまでも会場に居るわけにはいかない。
第2の予定、温泉へと向かうために我々は車に向かうことにした。
ただ東原副部長の足は思った以上に悪いらしく、清家が車を回してくるという美しい友情を目の当たりにすることになった。
ただ、あの2人は腹黒いから何を腹の中で思っているか分かったものではない・・・
ちなみに我々はというと、忌まわしき立体駐車場(今回は上手にバック駐車できました)へとトボトボと向かい、
気持ちは既に温泉へと向かっていた。

車内に入り、ここで全員が免許を持っている事に気付いた私は、
運転手をじゃんけんで決めてみてはどうかと特に理由もなく思いつきで提案してみた。
こんな時にノリがいいのが陸上部、すると私がじゃんけんで1抜け。
全員の空気がやっちまったという空気になった。
杉原と梅田が残るという何とも運転未知数の2人が残り・・・結果、私が運転することとなった。

そして3年間戦った、二度と来ることの無い立体駐車場に別れを告げた。

お前は今治マラソン、最大の好敵手(ライバル)だったよ。
二度と会うことは無いと思うけど、
次に会った時は笑って
「出会えてよかった」
そう言える気がする。
---じゃあな。
たとえ技術が向上しても、俺は変わらないから。
変われないから・・・


と、みんなに悟られないように心の中で呟き、温泉へと向かった。

多少の迷いを生じながらも無事、温泉へと到着した我々は、しばしの休息を楽しんだ。
さすがに大人数で入ったので風呂の中はテンヤワンヤ、ただこれが裸の付き合いというやつであろう。
これでまた1つ、尾道大学陸上部の結束が深まった。そう信じたい。


家に着くまでが大会です。




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